こんにちは。ファイナンシャルプランナー1級のアトフジです。
イデコとつみたてNISAで資産形成を図りつつ、株式投資とFXで利益を狙っています。
株式投資暦は3年、FXは最近初めてたので勉強中です。
いよいよ2018年も終わりが近付いてきましたが、簡単に私個人の1年間の運用を振り返ってみると悪くはなかったです。
2018年前半は非常に調子がよく、株式投資で約20万円、FXでも約20万円、合計で40万円の利益を上げることができましたが、後半戦は厳しく、結局+20万円程度で落ち着きました。
10月以降で利益の半分を減らしてしまい「これは難しい相場だ」と思った段階で全てのポジションを決済し、現在はポジションを保有せず完全に様子見の状態です。
さて、様子見で迎えた日経平均のその後の推移はというと…
日経平均は12月3日に22698.79円の高値を付けた後、連日下落を続けて、とうとう2018年3月26日につけた安値20,347.49円を下抜けてしまいます。
参考元:株探(日経平均チャート図)より。
結果的に見れば、私が一旦相場から退却したのはラッキーだったことになりますね。
株式相場というものは不思議なもので、一旦トレンドが生じるとしばらくそのトレンドは継続するという特徴を持っています。
特に大きなニュースがないのに下落や上昇を続けるのはこの特徴のためです。
その観点から言えば、今は「下落トレンド」に入った可能性があると考えます。
下値を突破してしまった訳ですからね。
株式投資暦がまだ浅い私が思うわけですから、多くの方が感じていることだと思います。
経済アナリストや経済誌では本当に色々な予想がされていますね。
「アベノミクスの平均PERで考えれば27,500円が適正水準」とか「日経平均は11月に25,000円付近まで到達、2019年の前半は20,000円付近を前後するだろう」とか本当に色々。
私自身も2019年もきっと20,000円〜22,000円付近を行ったりきたりする「レンジ相場」になるかな…
なんて想像していましたが、もう既に20,000円を下抜けするかしないかの瀬戸際まで来てるではありませんか!
これは考えを改め直さなければいけないと思ったので、とりあえず今回、過去5年の日経平均の推移を遡って確認することで2019年の株式相場の方向性を自分なりに持っておこうと思います。
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気になるところだけ読みたい方
2019年の日経平均はどうなる?過去5年間の値動きからわかること
将来のことは誰にも分かりませんが、過去なら誰でも確認することができます。
「歴史は繰り返す」とも言いますので今回2013年〜2017年間の日経平均の動きを遡って確認してみました。
参考元:株探(日経平均チャート図)より。
上の図は2008年から2018年現在までの日経平均(月足)チャートです。
実は2013年て転機の年だったことが分かります。
2008年から2012年4年間は相場は「レンジ相場」
そして2013年にレンジ相場の上値であった11,408円を2013年1月に突破し、そこから2018年にかけ約5年間の上昇相場が続きました。
皆さんご承知の通り2013年の転機は「アベノミクス」ですよね。
アベノミクス以降、チャイナショックやイギリスのEU離脱、そしてトランプ政権の誕生と様々な衝撃を乗り越え5年もの間上昇トレンドを継続してきた訳でが…
この2018年でその上昇トレンドに終わりが見えてきています!
上昇トレンドは終焉を迎えつつある
チャートと日経平均株価に注目してトレンドを追ってみます。
<2013年から2017年までのチャート図>
参考元:株探(日経平均チャート図)より。
図に示されてた2013年から2017年までの各年毎に、日経平均の「年始・年初来安値・年初来高値・年末」の終値を表にまとめてみました。
まず、一番右の列の「対年初比」を見ていただくと分かりますが、この5年間は全ての期間において年末の終値が年始を上回っています。
つまり、全ての各年において1年間で株価は上昇したということです。
しかも年初来安値や年初来高値も、2016年を除けば前年を上回っていることが分かります。
表だと視覚的に判断しにくいので線グラフにしてみました。
【2013年ー2017年の年始・年初来安値・年初来高値・年末の株価推移】
赤い線で丸く囲っているところが、各年の年初来安値と年初来高値です。
2016年以外は、全ての年において前年を上回っていることが分かります。
ちなみに、このように安値も高値も切り上がっていくというのは「上昇トレンド」の典型的なパターンです。
また年末はというと、2016年も含め全ての年において前年よりも高い終値をつけていることが分かります!
では次に、このグラフに2018年の株価推移をプラスしてみます。
まだ、2018年の年末は迎えていないため空白ですが、仮に12月21日(金)の終値20,166.19でプロットしてみると下記のグラフになります。
もうお分かりかと思いますが…
2013年から2018年の6年間において、初めて前年の終値を下回ることになるのです!
これは過去5年間には起きていなかった事象のため、大きな変化であり株式市場の転換点にもなるかもしれません。
この点において2018年にて上昇トレンドは終焉を迎えつつあることが分かります。
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テクニカル分析による2019年の予想
2018年で上昇トレンドが本当に終焉を迎えたのか、そして2019年の日経平均がどう推移するのか、テクニカル分析を元に検証していきたいと思います。
2018年のチャート図を確認してみます。
<2008年−2018年の日経平均(月足)チャート図>
参考元:株探(日経平均チャート図)より。
まず、長期的なトレンドで見て2018年はどうだったのかを確認します。
実は長期で見ると2018年11月頃までは右上に向かって伸びている「上昇トレンド線」に沿った形で、上昇トレンド継続中だったことが分かります。
しかし2018年12月以降、この上昇トレンド線を下回ってしまっていました。図の赤い線で囲われたポイントです。
さらには下値支持線(心理的に下値だと多くの投資家が思う線のこと)である2015年6月につけた20.952.71円を下抜けしまったため、テクニカル分析上、この時点で一旦上昇トレンドは終了と判断できます。
上昇トレンドが終わったらすぐさま「下落トレンド」に入るかと言われればそうではありません。
株式相場は「上昇トレンド」「レンジ相場」「下落トレンド」を循環的に繰り返します。
したがってセオリーでは上昇トレンド終了→レンジ相場です。
そこでレンジ相場の確認をするために、短期的なチャート図も確認してみます。
<2018年 日経平均(週足)チャート図>
データ元:日経平均株価 リアルタイムチャートより
2018年の1年間で見ると、実は日経平均は既にレンジ相場だったことが分かります。
2018年3月につけた安値20,347.49円と10月につけた24,4481.7円の間を行ったり来たりしていた訳です。
しかし、2018年12月20日にレンジ相場である下値を抜けてしまったため、日経平均はレンジ相場を経て「下落トレンド」に移行してしまった可能性があるのです。
しかし、あくまで可能性です。短期的な下落によりレンジ相場を一旦下抜けしたものの、またすぐに反発してレンジ相場に戻ってくるというケースがよく存在します。
したがってテクニカル分析上言えることは3つです。
- 日経平均の長期的な上昇トレンドは一旦終わりレンジ相場入りした可能性が高い
- 短期的には日経平均はレンジ相場を下抜けしている
- 結果、2018年年末から2019年年初は株価は下落していく可能性が高い
どこまで下落するか気になる方もいるかもしれませんが、現時点では下値支持線が無いため底が見えない状況です。
したがって当面は20,000円というキリのいい数字が下値になるとおもます。
キリのいい数字は、多くの投資家が目安とする数字のため心理的な下値と考えることができます。
まずは20,000円を下抜けするか、そして下抜けした場合は19,500円や19,000円という心理的下値を窺うだろうと私は思っています。
※あくまで個人的なテクニカル分析による可能性という話です。
注目すべきファンダメンタルズ(経済情勢・景気動向)
2019年の日経平均を予想するにあたってまず短期的に確認するポイントは1つ。
2018年12月末の終値です。
12月末の終値が再びレンジ相場に戻ってくれば、そのまましばらく2019年以降もレンジ相場を呈する可能性が高いです。
そして2019年1年間の日経平均を予想するにあたって長期的に意識を向けなければいけない点は4つだと考えています
・アメリカの政策金利の利上げ回数
・米中貿易摩擦の動向
・2019年3月に発売される四季報による業績予想
・2019年消費税増税による影響
日経新聞を読んでいれば、分かりきっている事のため何を今更と思うかもしれません。
なので特に私が注目するべき点について話します。
私が一番注目すべきだと思っている点は「2019年3月に発売される四季報による業績予想」です。
米中貿易摩擦や政策金利も日経平均の変動する大きなファクターであることに違いはありませんが、日経平均はそもそも日本を代表する225銘柄の株価の平均値です。
企業の株価というものは企業の業績に連動するため、企業業績を追うことは何よりも重要なことだと思います。
実は、私の働いている銀行界隈では、米中貿易摩擦の影響により製造業の中国向けの仕事が減っているという話をよく聞きます。
さらに、今まで増産に対応するように設備投資が活発でしたが、来年の見通しを判断してか最近ではぱったりと設備投資計画がストップしています。
おそらく私が思っている以上に製造業の先行きは雲行きが怪しいのかもしれません。
製造業は株式投資の中では「市況関連株」と言われ、景気に敏感な株として注目されます。
したがって2019年3月に発売される四季報の製造業の業績予想が「2018年12月に発表された四季報とどう違っているか」を確認することは非常に大切かと思います。
以上、過去5年のデータを元に2019年の日経平均の方向感を予想してみました。
個人的には2019年3月までは静観し、企業業績を確認しつつ業績がよければ株式投資を再開していこうと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!