働き方2.0vs4.0「不条理な会社人生から自由になれる」を読みました。
個人的にはとても良かったので、読んだ感想等をシェアできればと思います。ぜひ参考に指定ただけると嬉しいです!
誰におすすめか?
・今の自分の働き方に疑問を持っている方。
・未来世界の労働環境のイメージを知りたい方。
・特に若手(20代)のサラリーマンには早めに知って欲しい情報。
自分の働き方に疑問と危機感を抱き、すでに副業とか独立目指して作業している人は読まなくてもOKです。
LIFE SHIFTの内容を流用している部分もあるため、LIFE SHIFT読んだ事がある人も重なる内容が多いと思います。
僕自身も読んだことありますので、読む必要はないかなと思ったんですが、最近副業へのモチベーションが下がっていたので着火剤になるかと期待を込めて購入。
結果、かなり火が付いたので読んでよかったです。
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働き方の定義
まず、本書で紹介されている働き方の定義がこちら
働き方1.0:年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
働き方2.0:成果主義に基づいたグローバルスタンダード
働き方3.0:プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー
働き方4.0:フリーエージェント(ギグエコノミー)
働き方5.0:機会が全ての仕事を行うユートピア/ディストピア
今の日本は「働き方改革」により1.0→2.0へ移行しようと試みている状況。
理由は、日本の伝統的な働き方である「終身雇用」が完全に機能不全に陥っているため。
しかし 、もし仮に日本が働き方2.0へ移行できたとしても、世界の最先端には全く追いつく事はでず、最先端の働き方はすでに3.0→4.0へ移行し始めています。
本書では、いかに日本の働き方が世界的にみて特殊で、かつ周回遅れをしているかを明白に読者へ突きつけてくれます。
そしてこれから起こるであろう働き方のシフトについて詳細に説明されています。
本書を読んで印象に思ったのは下記の2点。
1:人生100年を前提に物事を考える必要がある
LIFESHIFTに通づる内容ですが、今後の世界は医療の進歩により、平均寿命が100歳になると予想されます。
特に世界的に長寿国である日本では100歳以上生きる確率が世界で最も高くなると予測されています。
そうした場合、老後の生活は一体どうなるのか?
筆者は、まず解決方法として出来るだけ長く働くことを上げています。
これはLIFE SHIFTも同じです。
ですが、問題点としては働き方1.0ないし2.0で働続けたい人と、働き方4.0の人では、全く違う将来が待っていることを本書は読改めて突きつけてきます。
結論から言うと、「働き方1.0ないし2.0の人は、60歳以降働き続けたとしてもなお厳しい」と言う事。
僕自身は、働き方1.0の状態なので冗談抜きで強い危機感を抱きました。
厳しい理由は「拡大する所得格差」です。今後どのように働くか、具体的に言えば「どの立場で働くか」によってかなりの差が生じます。
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2:将来的な収入の格差は間違いなく広がる
働き方により、今以上に収入の格差は広がり続けます。
具体的には「未来世界では働き方は6階層に分類される」と言っています。
ピラミッド型に表す事ができます。
最も富裕層なのが「資本家」です。ソフトバンクの孫社長を思い描いていただければわかりますが、このクラスのかたは保有している株の配当金が年間数十億円入ってくるレベルです。圧倒的な金持ちですね。
そして次が「スペシャリスト」と「クリエイター」です。これらの人は「クリエイティブクラス」と呼ばれます。
スペシャリストは「医者」「弁護士」「プログラマー」など高度な専門スキルを持った人です。自分で稼ぐ人もいれば、会社に所属して働いている人もいます。
クリエイーたは例えば、プロ野球選手、ベンチャー起業家等、企業に雇われておらず働いている人です。
もちろんクリエイターと言っても成功しているクリエイターがこのクラスに属すくことになります。
4つ目に位置するのが、日本企業で言う「管理職」という人たちです。
そして4つ目がバックオフィス、つまり事務職として働く人で、もっとお低いクラスで働く人は「ギグ・ワーカー」と呼ばれる方です。
シェアリングエコノミーの経済で、ウーバーのタクシー運転手がまさに代表的な存在です。
【それぞれの階級と年収】
階級 | 年収 |
資本家 | 3億以上 |
クリエイター・スペシャリスト | 3000万越え |
企業に所属するスペシャリスト | 1,500万〜3,000万 |
管理職 | 500万〜1500万 |
バックオフィス | 300万〜500万 |
ギグワーカー | 300万以下 |
最低管理職に属していれば、人生100年時代ではギリギリOK。
ですがバックオフィスやギグワーカーとして働く人には、例え80歳まで働いたとしても厳しい未来が待っています。
僕自身は、今はまだバックオフィス。このまま行くと大変なわけです。
まとめ
これらの背景を元に、これからの未来世界で生き残っていくために「今我々はどのように生きていくべきなのか」「どのようにしか生きられないのか」を伝えてくれるのが本書です。
読んだ後の危機感、そして将来の自由を獲得すための自分へのコミットメント感は物凄いです。
僕にとっては「何かやらなけらば」「1日1日を無駄にせず頑張ろう」と思わせてくれる良本でした。
現状に埋もれそうな方、これからの生き方に対する人つの提示を必要とされる方、おすすめです。