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「所得税・住民税・所得控除とは?」イデコを理解するための税金の仕組み!

マネーコラム

 

アトフジ

イデコの加入を検討しているけど、所得控除がいまいち分からない…

イメージだけでも簡単に掴めないかな?

こういった疑問にお答えします。

 

【本記事の内容】

  • 所得税・住民税の仕組み
  • 所得控除とは?【図解】

 

FP1級技能士のアトフジと申します。実務でお客様にイデコの節税をお伝えする時の「税金の仕組み」を図を使いながらまとめてみました!

 

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気になるところだけ読みたい方

所得税・住民税の仕組み

所得税や住民税は、あなたの「所得」に対して掛かる税金です。

世の中でいう収入が、税金の世界では「所得」と表現されます。

所得税も住民税も、所得に「税率」を掛けて算出される訳ですが、自分の所得税や住民税の税率が何%かご存知ですか?

 

住民税は全ての人が一律10%です。

 

所得税はどうでしょう?

所得税は「超過累進課税」という仕組みを採用していて、所得に応じて税率が決まります。

「所得が少なければ税率は低く、多ければ税率が高くなる」という仕組みです。

所得に応じて5%から最大45%と定められています。

 

所得税は所得に応じて税率が決まり、住民税は一律10%ということを分かったところで問題です!

アトフジ

年収が500万円のAさん、Aさんの所得は500万円でしょうか?

年収500万なんだから所得も500万でしょう?

Aさん

半分正解で半分不正解です!

 

実は、税金を計算する場合の所得は2種類あるんです。

「総所得金額」と「課税所得金額」です。

先ほどの質問の所得が「総所得金額」を指していればAさんは正解です。

年収500万円だから、総所得も500万円。実に分かりやすい話ですよね?

 

問題は「課税所得金額」です。

「税金が課される所得」と書いて課税所得。

課税所得って一体何者?

総所得と何が違うの?

その疑問を解決するためには「所得控除」という仕組みを理解する必要があります!

 

所得控除とは?

所得控除は、理解するまでは「よく分からない厄介な存在」ですが、理解すると一変「ありがたい存在」に変わります!

所得税や住民税を計算する時、所得に税率を掛けて計算しますが、計算の元となる所得は総所得金額ではありません!

アトフジ

総所得金額が500万円。

そっくりそのまま500万円に10%の住民税が掛かったら、50万円です!ちょっと高すぎませんか?

支払う税金は出来る限り安く済ませたいものです。

そこで登場するのが所得控除!

 

控除は、辞書で引くと「金銭・数量などを差し引くこと」と表現されます。

 

つまり所得控除は、総所得金額から「差し引く」ことが出来る金額なのです。

説明よりも計算式を見てもらった方がよく分かると思います!

総所得金額 ー 所得控除 = 課税所得金額 

上の式のように、総所得金額から所得控除を差し引いた金額が、課税所得金額となります。

実は、所得税や住民税は「課税所得金額」に税率を掛けて計算されるのです!

図で表します。

【税金の計算過程(通常)】

税金計算過程図1

【税金の計算過程(所得控除が多い場合)】

税金計算過程図2

2つの図の総所得金額は同じです。

所得控除の大小によ税金の金額が変わることが分かりますでしょうか?

つまり何が言いたいかというと…

「所得控除が多ければ、その分課税所得が減り、結果的に税金が安くなる」

ということです!

実は、イデコの掛け金は全額が所得控除として扱われます。

なのでイデコで掛け金を拠出することが節税につながるのです。

 

ちなみに、イデコの掛け金は所得控除の中の「小規模企業共済等掛金控除」に該当します。

所得控除には様々な種類があります。

例えば子育てをしている人は、教育費でお金が沢山必要な訳ですから、税金は少なく済ませてあげたいですよね?

そんな時には所得控除の中の「扶養控除」という控除により、課税所得金額が普通の人より少なくなる仕組みになっています。 

所得控除の種類

・給与所得控除

・退職所得控除

・公的年金等控除

・配偶者控除

・扶養控除

・社会保険等控除

・医療費控除

・生命保険料控除

小規模企業共済等掛金控除

などなど

 

 

本記事まとめ

①所得には「総所得金額」と「課税所得金額」の2種類がある。

②所得税・住民税は「課税所得金額」を元に計算される。

③所得控除が多ければ「課税所得」は少なくなる。