こんにちは。アトフジです。
1級ファイナンシャルプランナーとして銀行で8年間個人資産運用業務に携わりながら、自身もイデコを始めて株式投資やFXでも資産運用をしています。
今回の記事では、僕自身が大学時代に知りたかった「お金の本質」について紹介します。
なぜもっと早く教えてくれなかったんだ!
この悔し思いが今でも僕の中にはあります。
社会人になって働いているからこそ、学生や社会人1年目は「自分のために使える時間」が本当に多かったと感じます。
今思えば非常に貴重な時間だったなと…
その貴重な時期に「一度はお金と正面から向き合う」
そんな機会があっていいと思うのです。
これから書くことは、義務養育では決して教えてくれなかったお金の本質の話です。
気になるところだけ読みたい方
なぜ日本の義務教育に金融教育が含まれないのか?
道徳や文化はしっかりと学ぶ時間があるのに、どうして義務教育には金融教育が含まれないのか?
僕は常々疑問に思っています。
なぜか、日本人多くは貯蓄が大好き、そして資産運用は金儲けの道具であり敬遠すべきものという認識があります。
正直、僕自身もそう思ってました。
世の中、「主婦が節約して1年間で100万円貯めました」というと拍手喝采なのに、「株式投資で1年間で100万円増えました」というと何故か胡散臭くて近寄りがたく感じますよね。
株で100万増やすにも相当の努力と忍耐が必要なのに…
でも世界的には違います。アメリカやEUの個人消費者は金融資産の実に6割〜8割を投資に回しています。
100万円あったら80万を資産運用って相当ですよね?笑
それに対し日本は5割も届いていません。
この違いはなぜでしょうか?
僕は間違いなく「金融教育の不足」に原因があると思っています。
金融教育をしないのは「知られては困る」事実があるから
突然ですが、労働所得と金融所得ってご存知ですか?
言葉からも想像できる方もいると思います。
労働所得=働いて得る収入
金融所得=金融資産から得る収入
と表現できます。
労働所得に関してはみんなが知っていることですね!
義務教育期間中に散々教えられるからです。
中学校の時だったと思いますが、職場体験ってものがありました。
・職場体験で会社に1日出勤する
・労働というものを肌で感じる
・1日働いたことに対する対価として収入を得る権利があること学ぶ
この体験を通して完全に収入=労働することによって得るものという認識を持ちます。
また、親にお金が欲しいと言ったら
「働いてない子が何を言っているんだ」
「そんなに欲しければアルバイトでもして稼ぎなさい」
と言われますし笑
「自営業は不安定だからやめなさい」
「いい大学でていい会社に言ってエリートサラリーマンになれば安泰だ」
というような内容のことを、どこかしらで言われたことないですか?
別に僕は労働を否定している訳ではありません。
むしろ労働は素晴らしいものだとも思っています。
「他者から認められる」「他者へ貢献している」「成長を感じらえる」
こういった人間が本来持ってる「承認欲求」を満たすことができますから。
しかし、労働所得に関する事ばかり子供に伝え、もう一つの側面である金融所得については何故教えてくれないのでしょうか?
職場体験があるのなら、資産運用体験あっていいと思います。
またアルバイトじゃなくて「10万円渡すからこれを増やして欲しいものを買え」でもいいじゃないですか!
そこには「金融所得の真実を知られたくない」大人の事情があるのです。
金融所得は突き詰めれば、資産運用で得られる収入のこと。
例えば株式投資。
高配当の株式を購入すれば年4%の配当を受けることが可能です。
また不動産も金融所得の代表格ですよね?
不動産を持っていれば家賃収入という高額の金融所得を得ることが可能です。
この金融所得に関して、大人たちが知られたくない事実。
それは、金融所得の収入が、労働所得を上回わる可能性が高いということ。
金融所得の利益率は、労働所得の伸び率を上回わる
フランスの経済学者トマ・ピケティが「21世紀の資本論」という本で歴史的な大調査を行い「格差論」というものを提唱しています。
格差論 : r > g
r:株式投資や不動産投資による利益率
g:経済の成長率。所得の伸びと言い換える事が出来ます。
つまり、真面目に実直に働いて得られる所得よりも、資産運用をして得た所得の方が増えたということです。
学校の先生は、生徒にしっかり勉強してもらい良い成績を取って、ゆくゆくは立派な社会人として働いて欲しいと願っています。
いい高校に行き、いい大学へいき、出来ることなら名だたる大手企業へ就職して欲しいと。
多くの親たちも思っていますよね。
だから、真面目に働くよりも金融所得を持っている人の方が収入が増えるという事実は、正直なところ子供には知られたくないのです。
だって子供が勉強することに対する興味が削がれてしまいます。
全ての子供がそうではないですが、もし僕が幼い頃に金融教育を受け「お金の増やし方」を学べば、間違いなく国語や社会は勉強する気力が無くなると思います笑
「勉強しなくても人生やっていける」と思ってしまったら勉強をする動機が消えてしまいますよね?
そして何よりも、先生や親にとってすれば、学校で働く自分、会社で働く自分を否定することも意味しますから余計伝えられないでしょう。
あと、日本という国も知られては困りますね!
サラリーマンという貴重な人材が減ってしまったら、資本主義社会を下支えるす人材が減ってしまうわけですから。
僕はサラリーマンなので思いますが、明らかに社会を回しているのは会社で働く従業員がいるからこそじゃないですか!
社長は確かにすごいですが、社長一人じゃ仕事は全てこなせません。
いかに支店長が凄くとも、支店のノルマは僕たち営業がいなければ達成できない…!
これは紛れもない事実です。
別に「お前達のおかげだー!!」って言ってほしいわけじゃないですよ笑
言いたいことは、それだけ頑張っても僕たちの給料は全然増えないということ。
増えているのは会社の利益、そして会社の株を持っている社長以下役員達です。
日産のカルロスゴーンがいい例ですね…
確か有価証券による収入が120億円あったとか。
最近離婚を発表したアマゾンのCEOなんか金融資産14兆円らしいです笑
少しくらい真面目に働く僕に分けてほしいですよほんと…
この差は一体なんなでしょうか?
本当に経済的に豊かになりたいなら
ぶっちゃけ、サラリーマンの収入一本だけじゃ難しいです。だって僕たちが汗水垂らして稼いだお金は会社に吸い上げられちゃいますから。
アメリカ人じゃないですが貯蓄の8割程度を資産運用に回すくらいの気持ちがないと普通の人=会社で働くサラリーマンは経済的に豊かになれません。
僕もまだサラリーマンなので証明した訳ではないですが笑
サラリーマンの生涯賃金は2億円5千万円〜3億円と言われてますが、税金、生活費、教育費、住宅資金、そして老後資金を全て支払えば全然残らないでしょう。
銀行の仕事をしていると余計に感じます。
お金は天下の回りものと言いますが、本当のところ、お金はお金持ちの回りものが正しい表現でしょう。
ピケティが提唱したように、お金持ちのところにお金が集まるよに世の中は出来ているのです。
ユーチューバーのヒカキンを考えてみてください。
お金があるから面白い企画がどんどんできる。
その企画がウケてさらに収入が増える。
そうするとどんどんヒカキンの所にお金が集まってくるでしょう。
今や日本人で最も金持ちと呼ばれるZOZOTOWNの前澤社長。
金持ちになった最大の理由はZOZOTOWNの株の値上がり益が半端ないからです。
さらには、100万円のお年玉企画で爆発的にツイッターのフォロワー増やしましたが、あれだけのフォロワーがいれば影響力は相当なもの。
新たにビジネスを展開する上でも、一言発信するだけで拡散されてビジネスの成功確率は高まるでしょう。
まぁこの人達の例はちょっと特殊ですが…
僕含め普通のサラリーマンには、ヒカキンや前澤社長みたいにはなる能力はありません。
※可能性は秘めているかもしれませんが笑
そんな僕たちが経済的に豊かになるためにできることは
金融所得を増やすための努力をする
これが一つの答えだと僕は思います。
歴史が証明してくれている訳ですし、身近なとこで言えば「大地主」と呼ばれる資産家の方がそうですよね。
大地主の人って、家賃収入があるからかなり裕福な生活してますよね。全然お金に困っているオーラゼロです。
これは「収益不動産」という金融資産を沢山持っているからに他なりません。
もちろん、いきなり不動産なんか買えません。
僕が言いたいのは働いて得た給料の一部を可能な限り金融資産へ回すということ。
金融所得の源泉は金融資産ですから、金融所得を増やしたい場合は金融資産を買えばいい。
努力して金融資産を増やし、大地主のように「不動産」を持てるまでになればいいのです。
車なんか買っている場合じゃありません。住宅だって税金や維持費を考えたら明らかに資産ではなく金融負債です。
それよりもまず優先して金融資産を買うことにフォーカスを当てた方がいい。
box class=”box33″ title=”金融資産を買う具体的行動”]
・投資信託を毎月購入する
・イデコへ毎月拠出する
・ボーナスの一部で株式投資をしてみる
・FXで高金利通過を地道に買っていく
[/box]といった行動を起こすべきでしょう。
さらに言えば「頑張って100万円貯めて何処まで増やせるか挑戦してみる」という企画だって全然いいと思います。
そうして増やしたお金を、さらに株式投資や不動産投資へ回していけばどうなりますか?
金融資産が収入を生み、その収入でさらに金融資産を買う。その結果金融収入が増えていく。
このサイクルが回り始めれば、どんどんと収入は増えていき、ゆくゆくは自分の労働収入を超える日が来るでしょう。
確証はありませんが僕はそう信じています。
そしてこのサイクルを回し始めるのは40歳や50歳よりも20代、もっと言えばアルバイトで稼いでいる10代後半、早ければ早いほどいいです!
時間をかければじっくりと金融資産を増やしていけますから。
さらに言えば、もし万が一失敗したとしてもやり直せる時間が若い人にはあります。
人的資産とも言いますね。
薄々気づきながらも僕がこのお金の本質に明確に直面したのは28歳の時でした。
貯めたお金で高い新車を買ったあとの話です。
車買う前に金融資産買っておけばよかったー!!と心底悔しかったのを覚えています笑
だからこそ今回の話は、社会人一年目、いや学生時代に知りたかったお金の話だったのです。
もう30代だよ…と思う方もむしろ「今」知れたことをラッキーと思って欲しいです。
今からだって全然間に合います。僕がすぐに行動したように、あなた自身も行動することができれば…!!
お金の本質を理解するために最高の一冊
今回この記事を書いた背景には、ある一冊の本との出会いがあります。
義務教育では教えてくれなかったお金の本質を教えてくれた良本です。
その本がこちら。
言わずと知れた大名作
ロバート・キヨマサ著 白根美保子・訳
「金持ち父さん貧乏父さん」
です。
おそらくお金に関する啓発本で最も有名な本じゃないでしょうか。
大袈裟でなく、本書を読むことでお金はもちろん、ひいては労働に関する価値観が大きく変わります。
僕は今までに資産運用に関する本は30本以上読んできました。
多分、自己啓発本や小説を含めると社会人になってから読んだ本は100冊近いのではないかと。
ちなみに読んでる本達はこちら
8年間で100冊なので年間で考えれば10冊〜12冊、そう思うと読書家と言われる方々に比べれば全然大した読書量ではないですが…
今まで読んだ本の中で、お金に関する啓発本では間違いなく「お金持ち父さん貧乏父さん」がベストブックだと思っています。
もしこの記事を読んで少しでも心に響いたものがあれば、是非一読してみることをお勧めします。
得られる価値の大きさに比べれば、図書購入費は圧倒的に安いですから。
参考:改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
以上「社会人1年目、いや大学時代に知りたかったお金の真実」でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました!