こんにちは。イデコの運用はポートフォリオが非常に大事だと考えているアトフジです。
銀行員FPとして顧客ニーズを満たした投資信託の販売をすること8年。
資産運用の提案をして興味を持ってもらい、いざやってみようかなと思った時にぶつかる壁
それは「商品選び」です
自分の将来の運用成果も選んだ商品次第ではあるので、実際悩まれるお客様は多いです。
そして出てくる言葉がこちら
「アトフジさんのオススメは?」
僕を信頼してくれている証でもあるので大変嬉しいのですが、そうは言っても投資の世界は自己責任。
やはり他人の意見ではなく自分自身が納得して選択することが大切だと思います。
そんな悩める商品選びにおいて、僕自身が過去に一番悩んだ点を今回は紹介します。
テーマはこちら!
外国株式100%でいくか、バランス型にするべきか…!!
これ、イデコやつみたてNISAで「積立投資」をする時にどっちにするか悩む方結構いるんじゃないかと思います。
というか結構この2つで意見が割れるんですよね。
イデコ専門家
どれにしようか悩んだらバランス型投資がオススメ!リスク分散を図りながら安定したリターンを得られます。
リバランスも勝手にしてくれるのが魅了ですね。
確かに。
投信ブロガーAさん
確かに…!!
きっとこの記事を読んでいるあなたも同じような気持ちになったことがあるんじゃないでしょうか?
ここまで前置きを長く書いておいて申し訳ありませんが、結論からお話します。
僕の結論は「ストレスなく続けられる方がいい」です。
言ってしまえば商品選びは、結婚相手を選ぶのと同じ。
自分の考え方との相性ですよね。
・高いリターンが欲しい
・ミドルリスクミドルリターンがいい
・そこでリスクは取りたくない
こういう自分との考えにマッチした商品を選択することが、積立投資を継続できる大事なポイント。
長ければ40年以上もお付き合いする可能性があるので、ストレスなく付き合える商品が僕は一番だと思います。
という事で、これから株式100%とバランス型の比較をしていきますが、「自分はどっちの考え方なんだろう?」という気持ちで読んでただければ、きっと本記事を読む事で得られるモノがあると思います。
※5分くらいで読めるのでどうぞお付き合いを。
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【ポートフォリオ】外国株式100%とバランス型どちらがいい?
具体的に2つの商品をデータを比較していき、それぞれの特徴を見ていきたいとおもいます。
<外国株式>
→インデックスファンド海外株式
<バランス型>
→ダイワライフバランス50
この2商品を選んだ理由は、共にインデックス型ファンドであり運用期間も10年以上と長かったからです。
2商品のデータ比較
2商品の資産構成・値動き・トータルリターンの比較は下図の通りです。
インデックスファンド海外株式の参考指数はMSCIコクサイ・インデックスです。
イデコでも人気のeMAXIS Slim 先進国株式と同じ指数ですね!
ダイワライフバランス50は株式と債券の投資比率が半々の商品です。
本当は「eMAXIS Slim 8資産バランス」や「iFree バランス」のような8資産型と比較をしたかったのですが、運用期間がまだ短いため比較対象としてそぐわず…
バランス型投信の王道とも言える「株式50・債券50」の資産構成を持つ「ダイワライフバランス50」を選んでいます。
ちなみに今でこそ、不動産や新興国を含めた8資産型が人気ですが、ひと昔は「国内株式・外国株式・国内債券・外国債券」の4資産によるバランス型の商品が主流でした。
なので比較対象としては悪くないと個人的に思います。
【値動きの比較】
2005年7月〜2018年12月末までの値動きの比較
【トータルリターンの比較】
図からわかることがこちら。
- 下落時のマイナス幅はバランス型の方が少ない
- 長期的な値上がりは外国株式100%の方が大きい
やはり、長期的にみれば外国株式100%の方がトータルリターンが大きくなりますね。
ただやはり下落時のマイナス幅は頭に入れておきたいポイントです。
参考までにリーマンショック時にこの資産構成で年間どれだけ下落したかを計算しました。
マイナス幅 | |
外国株式 | -53% |
バランス型 | -23.2% |
注目すべきはマイナス幅の大きさでしょう。
外国株式は半分以上下落しています。
トータルリターンと最大下落幅から言える株式100%とバランス型の選択基準はこのようになります。
仮に運用資金が半分以下に下落してしまっても投資を続けられる人
→外国株式100%を選択してもいい
半分以下は耐えられず投資をやめてしまうかもしれない人
→バランス型を選んだ方がいい
参考までに2商品に比較可能な2005年7月から毎月10,000円、積立投資をした場合のシミュレーションデータも調べてみました。
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2商品の積立シミュレーション
調査にはモーニングスターの積立シミュレーションを使います。
【インデックスファンド海外株式】
【ダイワ・ライフ・バランス50】
【データまとめ】
評価額 | 運用利益 | |
インデックスファンド海外株式 | 284.47万円 | 122.47万円 |
ダイワ・ライフ・バランス50 | 220.1万円 | 58.1万円 |
アトフジ
一時的なマイナス幅は外国株式100%の方が大きいですが、2005年からの積立シミュレーションによると、運用益に2倍以上の差が出ていますね!
利益の幅が2倍も違ってしまうのは正直驚きです…
なぜそこまでの差が出てしまうのか、理由は「ドル・コスト平均法」という仕組みにあります。
ドル・コスト平均法では大きく下落した時が逆にチャンスとなるため、株式100%の方が有利になる可能性があります。
もし、ドル・コスト平均法について詳しく知りたい方はこちらの記事の下部で簡単に説明しています!
【重要】イデコの運用方法は?投資信託との組み合わせが最強すぎる話また株式100%は下落時には大きなマイナス幅となりますが、一方で上昇時には大きなプラス幅となります。
バランス型は債券をポートフォリオに組み入れているため、上昇時のプラス幅はどうしても少なくなってしますのです。
やはり「リスク取ればその分リターンが大きくなる」という事ですね!
リターンを求めるためにはリスクを取らなければいけない。
自分がどれだけのリスクを取れるかが大事。
最後のまとめ
記事冒頭で「ストレスなく続けられる方がいい」と述べましたが、つまりは「自分にあったリスクとリターンのポートフォリを組む」と言い換えることができます。
今回、株式100%とバランス型のポートフォリをを比較してわかった事をまとめます。
・資産が一時的に半分になっても平気な方は外国株式100%でOK!
・半分なってしまったら辛くて運用継続できない方はバランス型
・大事なのは自分がどこまでのリスクが取れ、どれだけのリターンを求めるか
リスクの許容度が高い人は、外国株式100%がオススメですよ!
- eMAXIS Slim 先進国株式
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスF
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- eMAXIS Slim S&P500
ちなみに僕は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を購入しています!
この商品は楽天証券でしか購入できない商品です。
逆に他3商品は楽天証券では購入できません。SBI証券、マネックス証券で購入可能です!
僕が「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を選んだ理由はこちらの記事で紹介しています。
そこまでリスクが取れないという方はバランス型ファンドが選択肢に入ってくるでしょう。
だた、一言でバランス型と言っても組み入れる資産構成によって大きくリスクが変わってくる事に注意が必要です。
今回は株式50:債券50という資産構成で、さらに日本国内の資産が多めの商品なのでリスクは低い方です。
基本的に株式や不動産の比率が上がればリスクは高くなりますし、外国比率が上がってもリスクは高くなると認識してください。
【バランス型のリスク】
株式・不動産の比率が高い→ 高リスク
債券の比率が高い → 低リスク
外国資産の比率が高い → 高リスク
国内資産の比率が高い → 低リスク
参考までに4大ネット証券と言われるSBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券で扱っているバランス型商品をリスク高い順に並べてみましたので、是非参考にしてください。
※SBI証券オリジナルプランのバランス型は含めていません。個人的にあまりオススメではないからです笑
- 高リスク:eMAXIS Slimバランス(8資産均等)
- 中リスク:マネックス資産設計ファンド(育成型)
- 低リスク:楽天・インデックス・バランス(DC年金)
楽天・インデックス・バランス(DC年金)は楽天証券のみの取り扱い。
マネックス資産設計ファンド(育成型)はマネックス証券のみの取り扱い。
eMAXIS Slimバランス(8資産均等)についてはSBI証券・マネックス証券・松井証券で購入可能です。
もし、好みの資産構成比率がない!という事でしたら「国内株式・先進国株式・国内株式・先進国債券」の4資産で自分オリジナルのポートフォリをを作るのもいいと思います。
ちなみにこの4資産を組み合わせたポートフォリオについてはこちらの記事で紹介していますので参考までに。
以上、外国株式100%とバランス型の比較と考察でした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!